笑顔の写真家:酒井徹也

笑顔の写真家:酒井徹也

とある小学校の移動教室での話vol.2

とある小学校の移動教室での話vol.1

※上記リンク「とある小学校の移動教室での話vol.1」の続きの話です。

移動教室の初日の昼食後、沢山の遊具のある広場へ移動して学生は自由行動。
皆さん楽しく遊んでいました。
ふと気づくと例のカメラを攻撃してきた生徒さんは、60~70cm位の長い枝を両手に持ち、遊具や他の生徒をたたいたり突いてみたりしている。当然、他の生徒さんは関わりたくないのでしょうから何気に無視している様子です。
しばらくすると、標的は私に・・・結構痛いぞ。調子に乗って何度もたたいてくる。
長い枝なので誤って誰かの目突いてしまう恐れもあり危険ですので、先生に報告して指導してもらいました。
この広場での生徒さんたちの楽しんでいるシーンを撮影しなければなりませんので、一人の生徒さんだけに関わっているわけにはいきません。
ここでの自由行動が終わりバスに戻る道で、私は、例の生徒さんに不意を突かれ、後ろからど突かれて前につんのめってしまい「痛い!」と叫んでしまった。
その場にいた周りの女子生徒さん達は間髪を容れず「写真撮って」「写真撮って」「写真撮って」と言いながら、皆で私に笑顔をくれたので、急いで皆の笑顔の写真を撮らせてもらいました。
「これは何という絶妙なタイミングなんだ」一人のミスを周りの生徒皆で補っている。
ど突いてきた生徒さんも私も、この女子生徒さん達に救われました。

正直言って、あの笑顔を頂戴できなければ、私は大人げなくしょぼくれてしまっていたかもしれません。
とっさに作ってくれた作り笑なのかもしれませんが、おそらく人の為にとっさに行動した気持ちは本物です。
笑顔の力は大きいと改めて痛感した出来事でした。

とある小学校の移動教室での話vol.3

とある小学校の移動教室での話vol.1

移動教室初日前半午前中、まだ子どもたちとそう馴染めていないころ。
製作指導員の方の実演説明から木彫りの皿を彫り出した生徒達。
楽しそうに皿を彫っている子もいれば、彫刻刀が上手く扱えず憂うつそうな子もいる。
指導員が手取り教えようとすると「触るな。自分でやるから触るな。」と叫ぶ子もいた。
黙々と作業している様子を撮影して回ると、先ほどの鬱憤の溜まったのであろう子がカメラを拳で攻撃してきました。
拳はレンズフードの先端に当たり、手が痛かったのか、更にむきになってカメラを狙う。
色々な子供たちと関わってきましたが、カメラを攻撃してくる子は初めてでした。
「まあまあ」とその子の方に手をやると更にエスカレートしてしまいましたので、しばらく近づかないようにするしかありませんでした。
次の目的地、少々雨がぱらつく中レジャーシートを引いて傘広げて昼食でした。
ある班の一人が「写真撮って売りつけてんじゃねえよ」「写真撮るなよ」と言うとその班の子達は口をそろえて「写真撮るなよ」と言い出す。
「写真は買わなくてもいいんだよ」と言うと「買わないんだから撮るなよ」っと言われ、なるほど理屈は通っていますので、その意思を尊重し、先生の了解のもとその班の撮影を止めました。
先生方の話の中で、特定の子の言うようにしていないとその子が暴れ出しめちゃくちゃになることを知っているそうで、逆らわないようにしている「皆、悟ってて偉いなあ」などと先生は言っていた。これは、一般的に負の勢力に従い屈していることになるでしょう。
私の学生の頃は、体罰があたり前のようにあり、おかしな行動をすれば直ぐにポカリと小突かれつまみ出され、度重なれば先生から容赦なく養護学校への転校を進められたものでした。
最近は、おかしな行動をしても皆で受け入れ和を保つように我慢し合うことが望まれるのか?先生の事勿れ主義なのか?生徒も学校側も大変なことであります。
色々と問題はありますでしょうが、おそらくこれは、アスペルガ症候群、発達障害等、個人の色々な違いを理解し合い共存共栄していくという深い意味があるのかなど、色々考えた出来事でした。

世の中、平等であってほしいものですが、実際は平等ということ無く、何かを立てれば何かが犠牲になる。そのバランスで成り立っている共存共栄の世界。

私の笑顔は、皆様の心からの笑顔で成り立っている。
とてもありがたいことであります。

とある小学校の移動教室での話vol.2
とある小学校の移動教室での話vol.3

商品と作品:自由に自分の作品を撮っていいよと言われたら、何を撮りますか?

自営のフォトスタジオで記念写真を写したり、卒業アルバム等を制作する仕事をしている、たしか年金暮らしまで後10年を切ったベテランカメラマンさんと、この間、食事会をしました。
この方は「長年、お客さんの要望や用途に合わせておおよそ決まった写し方で、時間に追われて撮影している仕事を続けてきたら、お客さんの要望に合わせて撮影する技術はあっても、自分が何を撮りたいのか分からなくなった。」
「自由に自分の作品を撮ってください。」と言われると「何を撮ろうか困ってしまう。」と話していた。
続けて「写真を撮るのが楽しくて始めたはずなのに、プロになり気が付いたらほとんど売り物の写真ばかりしか撮らなくマンネリ化してしまった。もう直ぐ食っていく為に撮る必要が無くなる年齢になる。自分がリタイアを決めるまでは、ずっと続けられる仕事だが、何時リタイアしようか迷いが出てきた。でも自分の作品だと言えるものを残したい。」などと話してくれた。
そして「自由に自分の作品を撮っていいよと言われたら、何を撮りますか?」と聞かれました。

「依頼されて撮影し料金を支払ってもらう写真は、商品であって作品ではない」というような話がよくあります。
自分でテーマを定め、テーマに沿った写真を撮って行き、その写真集を制作したり個展を行ったりするその写真が誰でも分かるであろう作品でしょうが、そんな意味合いや物的区分けは、写真を見てくれる人にとってはどうでもよい話でしょう。
写っている情景や表情などに潜む物語を感じることができる写真を作品と呼びたいです。

私的には、子どもの頃から相手に喜んでもらいたくて写真撮影に夢中になった所があり、今もその気持ちは変わっておらず。
自分の作品がどうのという主張はあまりありませんし、笑顔の写真家のキャッチフレーズで活動していますが、笑顔を写すこと自体が目的ではありません・・・
個展の為の作品撮りは、売り絵の様な写真になりかねないように思います。
自然体で感動的なシーンに出くわした時、逃さず撮影できればそれが喜ばれ作品になるのでしょう。それが自分スタイルのような気がします。

丁度、先日の撮影でそのシーンが訪れました。
詳しく書くわけにはまいりませんが、撮影終了後、自宅のパソコンで画像チェックしていると感動のシーンのそれぞれの一瞬が捉えられておりました。
ご夫妻が写真を見て喜ばれている姿も目に浮かんいできて、涙があふれ出しました。
自分の撮影した写真を見て涙があふれ出したのは、生まれて初めての出来事でした。

写真を撮ることでつながることができた皆様の笑顔が私の作品なのかもしれないです。

2016年4月5日最新情報「ニコンD5、D810A、D500:VRレンズとの組み合わせに注意」

ニコン製品情報Webに下記の2016年1月28日更新情報が掲載されております。
http://www.nikon-image.com/products/lens/combination/#section01

2016年4月5日最新情報

2016年3月31日の疑問点の回答がニコンサービスセンターよりきましたので、最新情報として下に記載します。

ニコン製品情報2016年1月28日更新のWebページにありますリストアップされたレンズは、画像ムラの確認ができたレンズで、同じ条件下で時々発生する程度。
リストアップされていないレンズは、画像ムラの確認ができていないレンズ。
この画像ムラの現象は、時々発生することですので、画像にむらが分かりやすく発生する高感度及び長時間露出の値を定めることは困難。

『画像ムラが出そうにないという値は、ISO感度6400、シャッター速度1/2秒。』
これは、天体撮影や特殊な暗い環境下での撮影でないかぎり、VR(手ブレ補正)機能を使っても頻繁に画像ムラが出て困ることはないようです。

D810Aは、天体撮影等の特殊撮影を主目的なカメラですので、1秒を超える長時間露出の撮影をされる方が大半だと思います。
天体撮影等の特殊撮影をする際は、VR(手ブレ補正)をOFFにして撮影するセオリー通り。
D5、D500は、これまでの常識を超えた超高感度の撮影を可能にしたが、交換レンズ側の設計の想定をも超えているのだという。

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『ニコン製品情報Web』2016年1月28日更新情報

カメラとニッコールレンズの組み合わせについて

◆次のカメラにVRレンズ装着時VR(手ブレ補正)機能が使用可能です。FXフォーマット/DXフォーマットのニコンデジタル一眼レフカメラ、F6、F5、F100、F80シリーズ、U2、U

◆次のレンズは、D5、D810A、D500にて高感度や長時間露出で撮影する場合に装着するとVR制御システムの特性により画像にむらが出ることがあるため、このような条件でお使いになることはおすすめできません。

AF-S VR Zoom-Nikkor24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
AF-S VR Zoom-Nikkor70-200mm f/2.8G IF-ED
AF-S VR Zoom-Nikkor70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
AF-S VR Nikkor200mm f/2G IF-ED
AF-S VR Nikkor300mm f/2.8G IF-ED
AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR
AF-S DX VR Zoom-Nikkor18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR Ⅱ
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

その他のレンズをお使いの場合、画像への影響を避けるためにVRはOFFにしてください。

「ママ撮って!」っと、元気よく子どもの笑顔の花は満開

子供は大人に比べ集中力が無く、興味が無ければ直ぐに遊びだしてしまう。
好奇心は強いものの初めてのものに対し、受け入れるかどうか警戒心も強い。

子供は、その子のママが安らげて笑顔を見せられる一番の存在。パパは、なかなかママにかなわなくってヤキモチやいちゃうときも有ったりします。
パパも負けじと、お出かけの時など抱っこしたりで子の寝息と心臓の鼓動を感じ愛情いっぱい互いに成長していきます。

一番に愛情を実感したい親子だからこそ、あれこれ願う気持ちは強く確かめたくなる。
時々、返ってこなかった笑顔は深く心に傷を刻み、何時しか微笑むことに憶病になってしまうこともある。

子供がすくすく成長し、ちょっとした事が重なり互いに笑顔になれない時を過ごす辛い日々の中、他人の笑顔が疎ましく見えイライラしてしまう事もある。
色んな事情で笑顔嫌いになってしまうこともある。
そんな時にカメラを向けたら、カメラは心を貫く凶器となってしまうのかもしれない。

人が生きて行く中で、笑顔はとても大切なこと。
笑顔が集まるところに、幸せの花が咲く、両手広げて感じ合える喜び。

今日も「ママ撮って!」っと、元気よい子どもの笑顔の花は満開。
ママにしか見せないとっておきの笑顔の花を少し分けてくださいな。
「私を僕をもっと見て」と瞳が輝くあのキラキラ微笑む子供の姿はたまらない。

ニコンD5、D810A、D500:VRレンズとの組み合わせに注意(3/31確認情報)

ニコン製品情報Webに下記の2016年1月28日更新情報が掲載されております。
http://www.nikon-image.com/products/lens/combination/#section01

2016年3月31日確認情報

ニコンD5、D810A、D500とリストアップされている交換レンズ装着の組合せで、画像にむらが分かりやすく発生する高感度及び長時間露出のおおよそのISO値やシャッター速度値があるのだろうとニコンユーザーサポートに問合せてみた。
即答できる情報は無く、折り返し電話の内容では、「VR(手ブレ補正)機能付交換レンズは、VRをOFFにしたとしても撮影の際にレンズ内を通過する光がVRレンズ機構を通過しておりますのでVRがON・OFF関わらず、画像にむらが出ることがある。通常時の撮影でも発生しますが、高感度や長時間露出の撮影ではよりはっきり画像のむらが出やすいです。よって、現時点では、D5、D810A、D500は、下記リストの交換レンズを使用しないことをおすすめします。」という回答をニコンユーザーサポートから頂きました。(この問題をファームアップ等で対応できるようにお願いしました)
ということでリストにあるレンズのみの問題と解釈しましたが、このリストの最後の一文に「その他のレンズをお使いの場合、画像への影響を避けるためにVRはOFFにしてください。」
記載があるのを見逃していました。
おいおい、D5、D810A、D500は、全てのニコン製交換レンズがVRを使えないということではないか!!
再度、ニコンユーザーサポートに問合せると、今度は「前回の回答は間違いで、「1/焦点距離速度程度以上のシャッター速度であればVRを使用しても画像にむらが出ることはない」とのこと。
であれば、わざわざ一部のレンズをリストアップする必要は無いのではと尋ねると、サポート担当者もニコン製品情報Web記載の本来の趣旨が分からず、後日、折り返し電話の対応となった。

おそらく「最初の回答が間違っているのではなく、D5、D810A、D500とリストに有るVR付交換レンズは、使用しないでほしい。それ以外のVR付交換レンズはVRをOFFにするかVRをONの際には1/焦点距離のシャッター速度程度以上で使用してください。」ということなのでないか?
では、ISO感度はどこまでだったらこの画像むらがでないのだろう?

参考:
「長時間露光」とは、一般的には1秒以上のシャッター速度。
「1/焦点距離のシャッター速度」とは、焦点距離16-35mmの交換レンズで16mmで撮影する際は、シャッター速度1/16secです。しかし、1/16secというシャッター速度の設定は有りませんのんで、実際には近い設定値の1/15secとなるでしょう。

フィルムでいう高感度はISO400以上ですが、デジタルカメラは進化を続け、近年技術の進歩が著しくこれまでの常識を超えた超高感度な撮影が可能になった。
デジタルカメラでいう高感度、超高感度のISO値は、定まった値の幅が明確ではないように思う。

※2016年4月5日最新情報ニコンユーザーサポートより回答がきましたので別スレッド記載いたしました。

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『ニコン製品情報Web』2016年1月28日更新情報

カメラとニッコールレンズの組み合わせについて

◆次のカメラにVRレンズ装着時VR(手ブレ補正)機能が使用可能です。FXフォーマット/DXフォーマットのニコンデジタル一眼レフカメラ、F6、F5、F100、F80シリーズ、U2、U

◆次のレンズは、D5、D810A、D500にて高感度や長時間露出で撮影する場合に装着するとVR制御システムの特性により画像にむらが出ることがあるため、このような条件でお使いになることはおすすめできません。

AF-S VR Zoom-Nikkor24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
AF-S VR Zoom-Nikkor70-200mm f/2.8G IF-ED
AF-S VR Zoom-Nikkor70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
AF-S VR Nikkor200mm f/2G IF-ED
AF-S VR Nikkor300mm f/2.8G IF-ED
AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR
AF-S DX VR Zoom-Nikkor18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR Ⅱ
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

その他のレンズをお使いの場合、画像への影響を避けるためにVRはOFFにしてください。

前例が無いのは当然じゃないか

新しいことを企画しても「前例が無いので」とよく言われる。
学校から始まり、役所、企業、いたるところで、尤もらしく平然と使うその言葉。
体裁よく断られているのですが、新しいことへのリスクから逃げる言葉でもある。
勿論、納得させるまで至っていない企画である場合もある。
しかし、優れた企画であっても、可能性より少ないリスクから身を避けることが最優先な保守的組織はチャレンジすることはます無い。

変革の行動が、前例に無い行動なのは当然じゃないか。
既に、世界中いたる所で常識とされてきたことが悉く壊れ、うまく行かない。
事勿れ主義的保守も成り立たないのは当然のことだ。

そんなことはこれまでの歴史にはないから、起こるはずがないという理屈は成り立たない。
私たちは、まず抱え込んでしまった思い込みから自由になるんだ。
そして、自分が正しいと思うことやってみようじゃないか。

型物写真(かたものしゃしん)とは?

型物写真(かたものしゃしん)とは、文字通り「型」をつけ整えて撮る写真です。
婚礼の挙式後等に式場内フォトスタジオで撮影します新郎新婦の記念写真や親族写真はそれにあたります。
その新郎新婦のお二人とも柔らかに笑った写真は、実は結構「型」をつけた上に撮影されたものなのです。

たとえば新婦様の袖が正面にきちんと四角く垂れていたり、白無垢の裾の方がきれいに流れてるのは、カメラマンやアシスタントが、きれいな形になるように整えております。
着物の背中側にはピンチが止められていたり袖の内側に台紙を入れて整える場合もあります。
その上で、「新郎様、足幅を肩幅位もう少し広く、左足をやや後ろに…」「あごを引いて下さい」「少しだけお顔を新郎様側に向けて下さい」などと、たくさんの注文がつけられています。
そんな新郎新婦様とカメラマン及びアシスタントの協力によって、一生一度の写真が出来上がります。

型物の集合写真(親族写真等)は、皆様のお手元のチェックや、家紋がきっちりと見えていること、お足元がきちんと揃っているか等、沢山の項目を確認して写す写真です。
お子様がいらっしゃる場合、その方々の姿勢や目線も重要になりまが、お子様のご機嫌しだいですので、なるべく短時間で撮影を済ませたいものです。
集合写真は、その写真に関わる全員の協力無くして成り立たない大切な1シーンを切り取ったものです。

いつも、素敵な笑顔を頂戴し、誠にありがとうございます。

心の眼で写真を写す世界

大抵の人は、自分以外の人を意識し印象良く思われたれいと思うでしょう。
相手がむくれ顔しているより笑顔でいてくれる方が気持ち良い。
「相手の笑顔が見たいから相手に愛想をふりまくのか、自分が笑顔でいたいから相手に愛想をふりまくのか?」それは、どちらも切り離せない。
相手と共有できる何かを感じたとき、互いに喜びを共有できて自然と笑顔になれる。

しかし、共有できる何かが無くとも、大抵の大人は、世間体や一般常識の様な感覚に影響され社交辞令的な笑顔を作ってくれる。
子どももカメラ慣れしてくると作り笑いが上手にできるようになってくる。
勿論、こういった作り笑いを嫌い写真撮影を嫌がる人もいる。

撮られたくないと思っている人にとって、場合によってはカメラを向けられることにこの上なく圧力を感じることがある。その場合、「言葉の暴力」という表現があるのと同様に「カメラの暴力」と言ってもよいのでしょう。
撮られたくない事情も個々に抱えていますが「撮らないで!」というポーズをとりたい人もいる。
撮影依頼されて撮影しているにも関わらず、写される人が撮られたくないと思っている人である場合もある。
作り笑いをして写真を撮られていると独特な緊張感があり、大人でも子供でも疲れる。

写真は二の次、三の次、どんな人も写真を撮られる為に存在するのではなく、本来の目的の為に写真に写ったり、写真はどうでもよい場合も少なくない。

古い話ですが・・・
相手になるべく疲れを感じさせず楽しいひと時を過ごせたらと思いつつ、八方美人的なシャッターを切ってみると互いの遠慮が写真に写り込んでしまっている。
「なまじ目が見えている分、人の心を感じ取れていないのだろう。」と、ファインダー越しに、そっと目を閉じて目の前の人の心の様子を感じてみた。

出会った時に大事そうにスヌーピーを胸に抱えていた姿がまぶたに浮かんだ。
「あのわんちゃん好きなんだね」っと言うと「わいいちゃんじゃないよ、スヌーピーだよ」と○ちゃん可愛くプンプン顔。
「スヌーピーおやれして可愛いね」と言うと「ママがスヌーピーのお洋服作ってくれたの」と○ちゃんご機嫌な笑顔。
「ママ、お洋服作るのとっても上手だね」と言うと○ちゃん笑顔に○ちゃんママも照れ笑。
楽しい会話は止まらない。
こんな感じで、ファインダーをほとんど覗かずに自然に会話するようにシャッターを切ることができた。

何かを失うことで感覚が鋭くなるのか、視力の無い方が素敵な写真を写されています。
その様な方々は「心の眼で写真を写す」それをできる存在。
自分も心の眼で写真を写す世界に近づけるよう精進しようと心に決めたあの時を思い出す。

露出を決めるカメラの基本設定とその組合せ

◆露出を決めるカメラの基本設定

露出を決めるときに必要な基本設定は「シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度」の3項目。
古きメカニカルな1段刻みが基本値で、マニュアルフィルムカメラ機では1/2刻みが基本でした。しかし、カメラの電子化が進み現在のデジタルカメラでは、1段刻みの基本値の間を細かく、1/2、1/3段刻んだ選択ができるようになっています。
「1/3段も細かな刻みは必要か?」と疑問をもたれるかもしれませんが、1/3段毎に画像を撮影してディスプレイで確認してみますと、違いがはっきり分かり1/3段の必要性を感じます。

◆シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の組合せ

例)露出計が1/250、F11、ISO200で適正の場合
被写体のブレをしっかり止めて背景をボカしたい場合、2段ほどシャッター速度と絞りの組合せを変更すれば、1/1000、F5.6、ISO200で適正となります。
更にシャッター速度とISOの組合せを1段変更すれば、1/2000、F5.6、ISO100で適正となります。これで被写体ブレはもとより手振れも防げるでしょう。
また、もう少し被写体深度を深く1/2000、F8、ISO100という設定が良いかもしれません。
写したいイメージに合わせて自由に組合せを変更して撮影するように心がけると良いですね。

上記の「組合せを変更」とはセンサーにあたる光の強さとセンサーの感度のバランスを保つようにそれぞれの設定値を変更することをさしますが、深く考える必要はありません。
シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の何れかの設定を上げたら、上げた設定分別の項目を下げればよい。同様にシャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の何れかの設定を下げげたら、下げた設定分別の項目を上げればよいだけです。

最近は、ISOオートの機能が付いているカメラが多くなり便利になりました。
しかし、撮影中にシャッター速度と絞りの組合せを変更しようとすると、ISOオートでISOが変わってしまいシャッター速度と絞りの組合せが選択したい設定にならず、あわててISOオートをOFFにすることが有り、ISOオート機能の使用を止めました。
私的には、作品撮りは写る出来栄えを想像し、シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の3つ、自分の判断で可変できることを優先する必要がありました。

◆1/3段刻み

シャッター速度(sec)
1/8000、1/6400、1/5000、1/4000、1/3200、1/2500、1/2000、1/1600、1/1250、1/1000、1 /800、1/640、1/500、1/400、1/320、1/250、1/200、1/160、1/125、1/100、1/80、1/60、1 /50、1/40、1/30、1/25、1/20、1/15、1/13、1/10、1/8、1/6、1/5、1/4、0.3、0.4、0.5、0.6、 0.8、1、1.3、1.6、2、2.5、3.2、4、5、6、8、10、13、15、20、25、30、・・・

絞り(F値)
1.0、1.1、1.2、1.4、1.6、1.8、2.0、2.2、2.5、2.8、3.2、3.5、4.0、4.5、5.0、5.6、6.3、7.1、8.0、9.0、10、11、13、14、16、18、20、22、25、29、32、・・・

ISO感度
100、125、160、200、250、320、400、500、640、800、1000、1250、1600、2000、2500、3200、4000、5000、6400、8000、12800、16000、20000、25600、・・・

カメラと共に歩いた日々:昔はテクニック、今はそれ盗撮でしょ

昭和の時代は、一般的に個人情報や肖像権などという権利を主張されてもめることない和やかな時の流れでした。その後もかなりの間は個人情報や肖像権などに気を使わなくてもすむ時が流れていました。2003年5月23日に個人情報保護法が成立し、一般企業に直接関わり罰則を含む第4〜6章以外の規定は即日施行された。2年後の2005年(平成17年)4月1日に全面施行した。
そんな中、2004年11/12隔月刊フォトテクニック(玄光社)という月刊カメラ雑誌(42ページ)掲載の記事に「速写=気づかれないうちに撮る」の中に「スナップの秘訣は、被写体が夢中で何かをしていて、撮られていることに気づかないうちに素早く撮影し、何事も無かったように自分の散歩のペースに戻る」という記事と子どもの写真が記載されています。
そのような事は、今では盗撮行為になってしまうのでしょう。
写真を撮る側は非常にやり難くなりましたが、自分が見知らぬ人に撮られてその画像を悪用されるようなリスクは避けたく撮らせたくないと自分自身も思うところ。
自分自身も写真を撮る際には、そのような疑いが掛からないように心がけたいです。

相手に撮影依頼された撮影は、わざわざ撮影許可をもらう必要無いですが、それ以外は撮影許可を取ってから撮影することが基本。相手とのコミニュケーションがしっかり取れれば、大抵「撮っていいですよ」と笑顔をもらえます。
子どもの頃から「カメラは、私のコミニュケーションツールの1つ」
小心者だった私の心を開かせ、人とつながりを持たせてくれる大切な道具です。
これからも沢山の笑顔さんたちに出会えることを楽しみにしてます。

カメラと共に歩いた日々:私のピントは何処いった

私的な話をおこがましくも少々記録しておきます。
マニュアルフォーカスのフイルムカメラ全盛の頃から長く写真に関わってきました。
中学・高校生の頃、ニコンF、F2、キャノンF-1のマニュアル機が全盛で、人通りの多い繁華街を歩きながら前から歩いて来る人の顔にピントを素早く合わせて撮影する練習をしていました。
通常、一眼レフカメラはピントを合わせるのに左手は親指を上側にピントリングを持つのが撮影の基本スタイル。ピントを合わせるのに左手は親指を上側にして左手を主にカメラを持ち、右手は瞬時のシャッターチャンスに備えてさほど力が入らないようにグリップをにぎりる。シャッターを切る人差し指は、常にリラックスさせシャッターチャンスに備える。
しかし、親指を下にしてピントリングを持った方がピントリングの可動範囲全域にピント調整しやすいです。これは、ズームリングも同様です。この場合、左手(指)はピントを合わせることを優先して右手を主にカメラをにぎるように左右の手の力配分がかわります。

AF(オートフォーカス)機の出始めの頃は、AFなんてあてにならないとカメラをずっとMF(マニュアルフォーカス)で撮影していました。しかし、フィルムカメラからデジイチに移行した際には、AF精度にこだわり当時発売されていたデジイチを全てテストして、購入カメラを選びました。その後、AFに慣れ親しんでしまい、どうしてもMFで撮影しないといけない場合以外はMF撮影を行わなくなっていました。

ピント調整はMF支流の時代からAF支流の時代に移り、フォーカススクリーンもより明るくスッキリなったようで、その代償としてデジイチはMF撮影の際にピントの山がつかみ難くなったように感じた。
年齢が増して何時しか視力が低下が進みMF撮影が困難になっており、撮影に際にはLCDビューファインダーを常に携帯しています。LCDビューファインダーは、露出の塩梅を確認するのにも便利であります。
カメラ雑誌等に写真掲載されています著名フォトグラファも「信頼できるAFのおかげでカメラマン人生の寿命が延びた。AFが無ければとっくに引退しなければならなかった。」のような事を雑誌に書かれていたことを記憶しています。
「写真作品の重要な要素の1つである、ピント位置」動体撮影時の機能・性能の進化が著しいですが、まず静止した被写体の合わせたい所に確実にピントが合わせられる信頼できる基本性能の製品が欲しいです。