露出を決めるカメラの基本設定とその組合せ

◆露出を決めるカメラの基本設定

露出を決めるときに必要な基本設定は「シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度」の3項目。
古きメカニカルな1段刻みが基本値で、マニュアルフィルムカメラ機では1/2刻みが基本でした。しかし、カメラの電子化が進み現在のデジタルカメラでは、1段刻みの基本値の間を細かく、1/2、1/3段刻んだ選択ができるようになっています。
「1/3段も細かな刻みは必要か?」と疑問をもたれるかもしれませんが、1/3段毎に画像を撮影してディスプレイで確認してみますと、違いがはっきり分かり1/3段の必要性を感じます。

◆シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の組合せ

例)露出計が1/250、F11、ISO200で適正の場合
被写体のブレをしっかり止めて背景をボカしたい場合、2段ほどシャッター速度と絞りの組合せを変更すれば、1/1000、F5.6、ISO200で適正となります。
更にシャッター速度とISOの組合せを1段変更すれば、1/2000、F5.6、ISO100で適正となります。これで被写体ブレはもとより手振れも防げるでしょう。
また、もう少し被写体深度を深く1/2000、F8、ISO100という設定が良いかもしれません。
写したいイメージに合わせて自由に組合せを変更して撮影するように心がけると良いですね。

上記の「組合せを変更」とはセンサーにあたる光の強さとセンサーの感度のバランスを保つようにそれぞれの設定値を変更することをさしますが、深く考える必要はありません。
シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の何れかの設定を上げたら、上げた設定分別の項目を下げればよい。同様にシャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の何れかの設定を下げげたら、下げた設定分別の項目を上げればよいだけです。

最近は、ISOオートの機能が付いているカメラが多くなり便利になりました。
しかし、撮影中にシャッター速度と絞りの組合せを変更しようとすると、ISOオートでISOが変わってしまいシャッター速度と絞りの組合せが選択したい設定にならず、あわててISOオートをOFFにすることが有り、ISOオート機能の使用を止めました。
私的には、作品撮りは写る出来栄えを想像し、シャッター速度(sec)、絞り(F値)、ISO感度の3つ、自分の判断で可変できることを優先する必要がありました。

◆1/3段刻み

シャッター速度(sec)
1/8000、1/6400、1/5000、1/4000、1/3200、1/2500、1/2000、1/1600、1/1250、1/1000、1 /800、1/640、1/500、1/400、1/320、1/250、1/200、1/160、1/125、1/100、1/80、1/60、1 /50、1/40、1/30、1/25、1/20、1/15、1/13、1/10、1/8、1/6、1/5、1/4、0.3、0.4、0.5、0.6、 0.8、1、1.3、1.6、2、2.5、3.2、4、5、6、8、10、13、15、20、25、30、・・・

絞り(F値)
1.0、1.1、1.2、1.4、1.6、1.8、2.0、2.2、2.5、2.8、3.2、3.5、4.0、4.5、5.0、5.6、6.3、7.1、8.0、9.0、10、11、13、14、16、18、20、22、25、29、32、・・・

ISO感度
100、125、160、200、250、320、400、500、640、800、1000、1250、1600、2000、2500、3200、4000、5000、6400、8000、12800、16000、20000、25600、・・・

作者 笑顔の写真家:酒井徹也

笑顔の写真家:酒井徹也

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