株式会社ニコン(Nikon)とキャノン株式会社(Canon)のミラーレス一眼の行方
・ニコンのミラーレス一眼はどうなるものか?
・キャノンのミラーレス一眼はどうなるものか?
一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)主催で総合的カメラ映像ショー、CP+2018(シーピープラス2018)を2018年3月1日~4日、パシフィコ横浜および大さん橋ホールにて開催。
初日の早朝は雨や風が時折強く、みなとみらい駅まで向かう電車も遅れていましたが、到着する頃には雨が上がっておりました。
CP+2018開催初日:2018年3月1日 登録来場者数は12,647人
CP+2018開催2日目 登録来場者数は17,492人
CP+2018開催3日目 登録来場者数は22,248人
CP+2018最終日の登録来場者数は15,724人
会期合計68,111人
◆ニコンのミラーレス一眼はどうなるものか?
本題に入ります前に今回のニコンブースにつきますて少々書いておきます。
下の画像の上部を見て頂きますと分かります様にニコンの撮影体験コーナーブースは、メインの2灯にはドーム系ソフトボックスやその後ろに並ぶ照明でライティングされ柔らかい光の演出と整ったホワイトバランスとなる様な照明機器ライティングの配慮がされており好感をもちました。
報道の最前線で定番的に使われる大口径ズームレンズのリニューアル製品「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」2018年3月9日発売予定。
AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR:メーカーのWebページ
カメラは既に昨年発売され好評を得ているD850がメインでしたので体験撮影等は割愛させていただきます。
Nikon D850:メーカーのWebページ
★今回、内容は発表されておりませんが、ソニーα7&9シリーズをターゲットとなるようなニコンらしいミラーレス一眼を開発されるそうです。
ミラーレス一眼は、光学式ファインダー式一眼カメラのレンズ・バックフォーカスの位置が近い為、イメージセンサーから交換レンズの後玉の間を離さないとならなく、そのようなアダプターが必要となります。
従いまして直接交換レンズを付けるにはミラーレス一眼専用の交換レンズ開発が必要となります。
ちなみにキヤノン「EOS Kiss M」は、このタイプであります。
※交換レンズの後玉とは、マウント側・カメラ取り付け側のレンズのこと
※バックフォーカス(Backfocus )とは、レンズ最後端(交換レンズの後玉)から焦点までの距離(イメージセンサー位置)
シグマ Sd Quattroのようにミラーレス一眼ボディーのレンズ取り付け部が離れる形状にすればミラーレス一眼専用の交換レンズ開発をせずに光学式ファインダー式一眼カメラの交換レンズを併用するスタイルとなります。
シグマ Sd Quattro:メーカーのWebページ
既に優れた光学式ファインダー式一眼カメラの交換レンズ群と同様なミラーレス一眼専用の交換レンズを開発するには、膨大な時間と開発費が必要になります。
これはキャノンも同様ですが優れた光学式ファインダー式一眼カメラの交換レンズ群を揃えているメーカーの悩むところの様です。
ニコンのもう一つの問題は、現在、ソニーから供給しているイメージセンサーは、現行のソニーα7&9シリーズの一部の性能を省いたものであるため、ニコンデジイチのイメージセンサーがソニーの意向に依存していることであります。
その点につきましてキャノンは、独自イメージセンサーを開発し進化していますので期待をもつことができます。
CP+(シーピープラス)2018:Nikonブース
CP+(シーピープラス)2018:Nikonブース
CP+(シーピープラス)2018:Nikonブース
◆キャノンのミラーレス一眼はどうなるものか?
今回、キャノンブースのミラーレス一眼「EOS Kiss M」は、レール上を動き回る小さな鉄道模型が撮影体験コーナーに用意されており、それを撮影してみるような流れになっておりましたので私を含めて皆さん鉄道模型の列車にピントを合わせ撮影体験しておりました。困ったことにカメラがフルオート設定となっており設定変更しないとシャッター速度が1/100~1/125で手振れはしないものの近距離の撮影ですので被写体ブレの画像となってしまいます。
カメラにあまり詳しくない方は、そのままフルオートで撮影体験するでしょうからブレブレの写真しか撮れなかったということになってしまうでしょう。
EOS Kissシリーズといえばエントリー機ですので撮影体験が上手くいきますような設定をして撮影体験もらうような配慮が必要でしょう。
動き物の撮影は横から写すことより被写体の前方や斜め前方から被写体が迫ってくる写真を写すことが多いと思います。
被写体の横位置の移動の追尾の何度は低くそのレベルではピントが合いました。しかし、被写体の前方や斜め前方から被写体が迫ってくる条件でのAF追尾はピントが芯にきませんでした。
カメラの設定が影響している可能性もあると思いますので、先にも上げました様に撮影体験がベストな撮影ができます様な設定をメーカースタッフが行ったカメラで撮影体験できれば、誤った評判となることが少なくなると思われました。
こんなこともあり「EOS Kiss M」の「瞳AF」を試すところまでは行きませんでした。
「EOS Kiss M」は、2018年3月下旬より発売されますので、改めてカメラ量販店等で試してみたいカメラであります。
Canon EOS Kiss M:メーカーのWebページ
4年ほど前からそのうち光学式ファインダー式一眼カメラ時代は終わりミラーレス一眼に移り変わると思っていましたが、それは案外早くなってきておりますようです。
キャノンのミラーレス一眼はエントリー機「EOS Kiss M」をたたき台に、プロ機種に匹敵する異次元のミラーレス一眼の開発を期待していることをメーカースタッフに話ましたところ期待できそうです。
東京オリンピック前には、各社の素晴らしいフラグうシップミラーレス一眼が並ぶであろう夢をみてワクワクしております。
CP+(シーピープラス)2018:Canonブース
CP+(シーピープラス)2018:Canonブース
下の画像のキャノンブース部は、たしか光学式ファインダー式一眼カメラでの撮影体験場所で今回は割愛し、場所の雰囲気とモデルさんの画像を掲載いたしました。
CP+(シーピープラス)2018:Canonブース
CP+(シーピープラス)2018:Canonブース
(筆者が今回CP+2018を撮影していますカメラはキャノン 5DmarkⅢです)