CP+(シーピープラス)2018:ソニーα7Ⅲvsキャノン5DmarkⅢ

ソニーα7Ⅲの「広ダイナミックレンジ」・「瞳AF」

・最新ソニーα7Ⅲとキャノン機種5DmarkⅢの画質等の比較
・ソニーα7Ⅲの「瞳AF」機能の進化

一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)主催で総合的カメラ映像ショー、CP+2018(シーピープラス2018)を2018年3月1日~4日、パシフィコ横浜および大さん橋ホールにて開催。
初日の早朝は雨や風が時折強く、みなとみらい駅まで向かう電車も遅れていましたが、到着する頃には雨が上がっておりました。
CP+2018開催初日:2018年3月1日 登録来場者数は12,647人
CP+2018開催2日目 登録来場者数は17,492人
CP+2018開催3日目 登録来場者数は22,248人
CP+2018最終日の登録来場者数は15,724人
会期合計68,111人

CP+(シーピープラス)2018:SONYブース

CP+(シーピープラス)2018:SONYブース

CP+(シーピープラス)2018:SONYブース

CP+(シーピープラス)2018:SONYブース

◆最新ソニーα7Ⅲとキャノン機種5DmarkⅢの画質等の比較

 
ダイナミックレンジについては、ソニーセンサーが優秀で1世代前のキャノン機種5DmarkⅢはダイナミックレンジは狭いという話をよく耳にしており、最新ソニーα7Ⅲは更に広ダイナミックレンジになったということですので撮影画像を比較してみることにしました。

・撮影に使用したカメラと交換レンズ
キヤノン5DmarkⅢ EF24-105mm F4L IS USM
ソニーα7ⅢFE 24-105mm F4 G OSS

・撮影設定データ
M 1/200 f4.0 iso1250 オートホワイトバランス(AWB)
※Dレンジの上限の比較となる様な画像にしたく、マニュアルで露出オーバー寄りの設定で撮影しました。

CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)

キャノン5DmarkⅢではよく見ると鼻の横と頬骨のあたりが健全に白トビをおこしています。↑
 

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(RGB補正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(RGB補正)

↑ソニーα7Ⅲでは白トビをおこしていません。何か光の強弱が抑えられ白トビや黒ツブレをおこしにくい絵作りになっているように見えます。キヤノン5DmarkⅢでの撮影画像より背景が明るく色も鮮やかに見えると思います。
α7Ⅲで撮影した画像はHDR撮影していませんが、うっすらHDRの様な処理をして整えた画像のようにも見えました。
このように、質感の違いは明らかにあり好みが分かれる所でしょう。
上の掲載の画像は明るさ補正しておりませんが、試しに明るさ補正を上げてみましたら極端に上げない限りは白トビしない画像データには驚きました。※1

今回、色合いが違うと分かり難いかと思いRGB補正をしてみたのが上の画像で、無修正のソニーα7Ⅲ撮影画像が下の画像です。撮影したのはソニーブーズでしたがオートホワイトバランス(AWB)の色合いがどちらかというとキャノン5DmarkⅢの方が好ましかったのでソニーα7Ⅲの撮影画像をキャノン5DmarkⅢの撮影画像の色合いに近づけました。
※Web掲載用の小サイズのJPGを掲載しておりますので、質感が伝わり難いかもしれませんことと、モデルの顔の向きや立ち位置等が多少違いますので照明のあたり具合も違います。更にキヤノンEF24-105mm F4L IS USM 2005年発売、ソニーFE 24-105mm F4 G OSS 2017年発売、この異なる新旧の交換レンズの光学特性が画質に影響しているでしょうから掲載の画像比較でDレンジを語るのは妥当ではないかもしれませんことをご了承くださいませ。
 

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)


 
CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)

キヤノン5DmarkⅢでの撮影画像は、最初の作例と同様に鼻筋とオデコが白トビをおこしています。↑
 

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(RGB補正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(RGB補正)

α7Ⅲ撮影画像は、白トビせず※1と同様な感じです。↑
 

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)


 
オートホワイトバランス(AWB)の色合いに関しては、撮影した環境下ではα7Ⅲより5DmarkⅢの方が好ましく感じました。
 
CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:5DmarkⅢ撮影画像(無修正)


 
CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)


 
CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)

CP+(シーピープラス)2018:α7Ⅲ撮影画像(無修正)


 

◆ソニーα7Ⅲの「瞳AF」機能の進化

「瞳AF」機能につきまして他社製品と比較してみました。
ソニー「α7Ⅲ」が一番フィーリング良く正確性もあり、次にオリンパスのフラッグシップ「OM-D E-M1 MarkⅡ」といったところでした。パナソニックのフラッグシップ「LUMIX GH5」は、明るいブースに被写体で「顔・瞳認識AF」の線がそれぞれ頻繁に出るがピントを外す確率が高かった。
今回は、静止画の撮影のみで動画撮影での使い勝手は試しておりません。
※撮影条件が違いますので確定できる内容ではないかもしれませんことご了承くださいませ。

SONY α7Ⅲ:メーカーのWebページ
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ:メーカーのWebページ
Panasonic LUMIX GH5:メーカーのWebページ

作者 笑顔の写真家:酒井徹也

笑顔の写真家:酒井徹也

コメント (2)

  1. 確かにソニーα7Ⅲはキャノン5DmarkⅢよりDレンジは広いようですが、α7Ⅲは何か暗部が明るく色鮮やかに持ち上がっているように見えて写真らしくない感じがするような気がするんで私は質感は5DmarkⅢの方が好きですよ。
    α7Ⅲの耐久性も気になる点です。

  2. 笑顔の写真家:酒井徹也

    まっつさん、コメントくださりありがとうございます。
    近年、完成度が高まったデジイチの画質は、どちらが優れているということより、より自分のイメージに合う質感であるかの方が重要の様な気がします。

    ソニーα7Ⅲの性能面は良いと思いますが、ボディー材の一部がプラ系です。
    それとソニーα7RⅢ、オリンパスE-M1Ⅱ、キヤノン5DmarkⅣ、ニコンD850の防水テストの結果、α7R IIIは、ボディー下部のバッテリーカバー(バッテリー挿入口のふた部)の防水性が他社よりも明らかに低いという検証した投稿をみつけました。
    おそらくα7Ⅲもα7RⅢ同様にバッテリーカバー部の浸水欠点は同様でしょう。
    各カメラとも防水性の違いはありますが完全防水のカメラではありませんのでレインカバーは常備したり、また、精密機器ですので落下させない様に注意たりと、それなりに可愛がってあげないとならないものだと思います。

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