キャノンEOS-7D markⅡ前ピン修理直らず、80Dの前ピンは

◆キャノンEOS-7D markⅡの直らない前ピン

EOS-7D markⅡでレンズ35mmから広角側で1.3m程の位置からファインダー1点スポットフォーカスで撮影すると5cm前後前ピンに写る現象が出ております。
距離が離れれば離れるほど前ピンの量が増します。
しかし、ズーム全域でマクロ的近距離で撮影するとジャストピントです。
このような不具合はAFマイクロアジャストメントで調整できることではないのです。
望遠ズームを付けての動体撮影は、望遠側の画角での撮影となり背景にピントが飛ぶことは多々ありますが気になるピンボケはありません。5種類の純正広角系単焦点とズーム交換レンズで試しましたが同様の結果です。
EOS-5D markⅢで同様のテストをしましたが、この現象はおきません。
キャノン修理センターへ1年以上直らず7度ほどやりとりし、毎回、キャノン修理センターで現象は確認認識されて、レンズ・カメラの調整は勿論のことカメラボディーのフォーカスセンサーを交換しても直りませんでした。
信頼おけるAPS-Cタイプのカメラが必要でしたので、7D markⅡの良品を購入しようと量販店で中古を含め5台テストしてみましたが良いものはありませんでした。(中古をテストしたのは、製造ロットによる違いを確認する為です)メーカー側に一連のテストデータをそのつど渡っていますので、改善されてきます事を期待しております。
これは、CP+2016 キャノンEOS-1Dx markⅡ,80D vs ニコンD5,D500:高感度ノイズ等の比較 のスレッド中に掲載しましたファインダー1点スポットフォーカスでの7D markⅡ前ピン現象と同様と思われます。また、同様のような前ピン現象の方のレスが書き込まれていますのでご参考までにどうぞ。

◆キャノンEOS-80Dの前ピン

CP+にて新製品キャノンEOS-80Dのピント精度の具合をテストしました。
キャノンブースの正面から両サイドに並ぶ一番奥側のキャノンスタッフの横顔(耳部位)にファインダー1点スポットフォーカスで撮影しましたら、1人手前の人の頭にピントがきていました。
何度やっても同様の前ピンでしたので、カメラ設定等で直らないものかキャノンスタッフの方にその状況を話しましたが改善策無し、4月発売までに対応できていることを願います。

◆全点から自動選択するAF

「キューバの光ーEOSの瞬間」キャノンEOS D80カタログ32ページに「オールクロス45点は、その瞬間を狙い澄ます。」というページタイトルがあり作例写真が掲載されています。
作例説明に「突然、車道に少年たちが現れ、走り出します。ファインダーの中央から左へ駆け抜ける少年たちを、オールクロス45点AFが捉えた。」
撮影データは「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM 1/2500sec F5.6 ISO5000」
オールクロス45点AFの説明の中に「最大27点の開放値F8に対応・・・」等の記載があります。
一見、ISO5000でかなり暗いスチューエーションを撮影しているのかと思ってしまうのですが「1/2500sec ISO5000 F5.6」ですので、通常時スナップ撮影などで使用するシャッター速度とISOの組み合わせ設定までシフトしてみると「1/250sec ISO640 F5.6」となり、それほど暗いスチューエーションでないことがわかります。
作例写真に写る少年たちの様子を見ますとそれほど速い走りには見えません。
このカタログの33ページに「人物を優先的に捉える、色検地AF」について記載されていますが34ページ作例写真は、少年たちの左下隅の前ににある車にピントがきています。
オールクロスセンサー45点AFが捉えたのは少年たちの左前にある車です。
人物を優先的に捉えているとは言えないでしょう。

全点から自動選択するAFは、キャノンで言えば5D markⅢ(61点自動選択AF)から7D markⅡ(65点自動選択)等へ新製品が出るたびに進化していりますが、私的には、設定をかえて写しても良いピント位置にきませんのそれらの設定は使用しないようにしております。
昨今、他の分野で人工知能の研究が進んでいるようでありますが「カメラがある程度細かなシーン分析をしてピント位置を決定しシャッターが切れる。そのシーン分析はユーザー毎の癖を学び、また、育てることができる。」そんな製品が出現してくるかもしれません。

◆最新デジイチに視線入力AF(オートフォーカス)搭載を

過去の製品に、画期的な素晴らしい機能の搭載されたカメラがありました。
1992年11月に発売されたキヤノンの一眼レフカメラ(銀塩フィルム用)EOS-5 QD は、世界初の視線入力AF(オートフォーカス)搭載されていました。これは、撮影者が配置されたAFフレームポイントのいずれかを注視することによって、オートフォーカスフレームを選択することができる機能です。
その後、1995年に後継機種であるEOS 55が発売され、1998年には上位機種となるEOS-3が発売された。2000年10月に EOS-7、2004年3月にはそのマイナーチェンジモデルキヤノン EOS-7sが発売された。その後は視線入力AF(オートフォーカス)を搭載したカメラを発売していない。
2004年の発売から現在2016年、この12年間の年月の間に目覚ましい技術革新が進んだ今日、視線入力AF(オートフォーカス)を見直し、フルチューンナップし良い精度に仕上げることが可能だろう。デジイチの視線入力AFカメラの出現を期待しています。

作者 笑顔の写真家:酒井徹也

笑顔の写真家:酒井徹也

コメント (2)

  1. Atukoカメ

    笑顔の写真家さん、初コメします。宜しくお願いいたします。
    私のEOS 7DmarkⅡはショートズームと相性が良くなく、望遠ズームでしか使用しません。
    キャノンEOS 7DmarkⅡは望遠系専用カメラとして使用することをおすすめします。

  2. 笑顔の写真家:酒井徹也

    Atukoカメさん、よろしくお願いします。
    Atukoカメさんの仰る通り、私のテスト結果からもEOS 7DmarkⅡは望遠系専用カメラと位置付けした方が良い結果でしょう。
    キャノンのスペシャルサイトも野鳥、鉄道、スポーツ、飛行機などの望遠系交換レンズ装着時のサンプル画像と昆虫のマクロ的近距離撮影画像のサイトとなっているようです。
    http://cweb.canon.jp/eos/special/7dmk2/

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